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太郎山逆さ霧

・霧は、普通は下から上へと昇っていくのに対して、逆さ霧はその名の通り、山頂から滝のように霧が降りて

 いくのが特徴です。
・逆さ霧は古くから上田の名物でした。逆さ霧にまつわる伝承は数多く、一番有名なのは霧
隠才蔵伝説でしょう。(有名な霧隠れの術は、太郎山の逆さ霧から編み出したとされています。)

・気象学的には、上田市の北にあたる日本海からやってくる湿った空気が太郎山を越えるときに、上空の寒気触れることにより凝縮して雨雲(雪雲)になり、山頂から降りてくる現象であると説明できます。しかし、科学的知識のない昔の人々は、逆さ霧の雄大な風景に畏敬したのでしょう。

・太郎山のすぐ北方にはスキー場で有名な菅平があり、雪の多い地域ですが、上田盆地はありがたいことに冬でも雪があまり降りません。これは、太郎山が雪を逆さ霧に変えて、食い止めてくれているからです。

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