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太郎山神社と山岳信仰

神社神道のなかでも、熊野信仰は山岳信仰として熊野三山の信仰が平安時代より高まり、皇室や貴族、武士、庶民まで熊野詣でが流行しました。平清盛も熊野詣でをしたと記録されています。太郎山神社はこの流れを受けた神社といえます。

・毎年5月に太郎山神社で執り行われる神楽は、明らかに熊野信仰の流れをひき、その創建は鎌倉時代

の建久年間(1190~1199)といわれ、海野幸久が干ばつに際し、雨ごいのために勧請、神社を設けた とあります。かつては修験道の実践者の山伏たちが厳しい修行をおこなっていたと思われます。熊野三山から吉野へ抜ける途中の「大峰山」には、今も修験道場があり、崖の上から体を乗り出し修行するなどの場所があります。太郎山の北側にも「大峰山」があります。偶然の一致とは思えません。やはり、山岳信仰の神社と考えられ、農耕のための雨ごいや山の恵みを祈る神社であったといえるのはではないでしょうか。

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